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2012年7月19日 世界が終わる前日 

2012年07月19日 ()

 お久しぶりです。最近どうも別の自分が私に変わって過ごしていたようで記憶があやふやなのですが、ノベルゲーム大好きな私は久々の登場です。
 『恋愛ゲームシナリオライター30人×30説+』に投稿した「すかぢ論」を公開しました。


 『恋愛ゲームシナリオライター30人×30説+』 すかぢ論 ~11年にわたる「生の意義」の探求~


 いろいろ思い入れのある論考です。今読み返してこれで良かったのかという思いに苛まれるところもありますが、どうなんでしょうね。
 読んだことがある方も多いでしょうが、まだ読んでない人はぜひどうぞ。



 ……



 我らが救世主の間宮様によると、世界は明日には滅びるそうなので、今ここで公開しても誰も読むことはなく終わることでしょう。これを読むのは空に還って新しい世界に至った人だけでしょうね。


 ……


 もうすぐビッグハザードが来るということで、最近は『素晴らしき日々』を再度読み返したりしていました。読み返すとまたいろいろ考えるところがあって読みながら書き留めていっていたのですが、残念ながらもう時間が来たようです。この終ノ空-素晴らしき日々論もお蔵入りですかね。何度読んでも行きつくところは同じだったなぁ。




 それでは終ノ空を見てきます。
 私の住んでるところはマンションの5階で下はちょっとした崖になっているので、うまくアタマリバースすれば空に還れるかもしれません。さすれば私も間宮様のようになれるかも!








 さて、私にはどんな空が見えるでしょうか? 最後の空を堪能してきます。























 由岐姉の幽霊に「幸福に生きよ!」って言われたような気がしたので、ベランダから戻ってきました。

 スパイラルマタイはまたの機会に。


























 でも……もし違う世界が見れるのなら、その先に行ってみるのもいいのかもなぁ……








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[2012.07.19(Thu) 00:47] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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素晴らしき日々について語る日々 

2010年07月16日 ()

 最近というかここ3ヶ月くらいずっと素晴らしき日々の話を続けている当ブログですが、レビュー、考察、オナヌーと終ノ空/素晴らしき日々でどうしても言っておきたいことはだいたい書き終わりました。
 しかし、まだひとつだけ言っておきたいことが残っていてちょっとモヤモヤしています。それは4月頃に話していたすかぢ論で書いたネタでして、素晴らしき日々をやって最も言いたかったことだったりします。そのすかぢ論がまだ一般公開されていないのがモヤモヤしています。早く夏コミ来ませんかねー。

 しかし、この調子だと延々と素晴らしき日々をループして記事をあげ続けそうです。記事に出来そうなネタもまだまだありますし。なんか素晴らしき日々だといくらでも話ができそうな気がします。
 でもあんまりひとつの作品に囚われ続けるのもよくないので、そろそろ新しいノベルゲームにでもとりかかろうと思います。さすがに上半期を終えて新作を星メモEHと素晴らしき日々しかやっていないのはまずい気がする……

 というわけで、次回からは新作の話を。属性話を絡めながら。割と馬鹿話です。



 あー、でも20日は大事な日なので素晴らしき日々話を入れるかも。

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[2010.07.16(Fri) 23:59] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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素晴らしき日々は究極のオナニーを示した作品である……??? 

2010年07月15日 ()



男子って生き物は…優しさと半分の精子で出来ている。
by 水上由岐


 ではその精液を出さないといけませんよね。でないと汗といっしょに精液が出てきます。
 それでどうするか。


 オナヌー(水上由岐風)


となります。というわけで今回は素晴らしき日々のオナヌー話です。ネタバレも混じっているのでご注意を。


 まず、素晴らしき日々のアダルトシーンはオナヌーと妄想でできています。全部で24あるアダルトシーンうち、半数はオナヌーシーンで構成されています。普通のセックスシーンはその残った半数のさらに半数だけなんですね。残るは妄想・夢・幻覚その他特殊なシーンとなっています。
 このようにそもそもアダルトシーンの割合からしてオナヌーゲーなわけです。そのオナヌーシーンをランクわけすると以下のようになります。


 レベル0(動物レベル)  …人を捨てて本能のままのオナヌー(自転車./道端)
 レベル1(卓司レベル)  …女装してのオナヌー
 レベル2(イジメレベル) …人の目のある飲食店やカラオケボックスでのオナヌー
 レベル3(賢者レベル)  …机を美少女に見立ててのオナヌー
 レベル4(救世主レベル)…フタナリ美少女を妄想
 レベル5(究極レベル)  …悠木皆守のオナヌー



素晴らしき日々ではこのように様々なオナヌーが見られましたが、その中でも究極のオナヌーが悠木皆守のオナヌーです。

 彼の肉体には複数の人格が宿っているのですが、彼は自分の人格のひとつである水上由岐と性行為に及びます。皆守の視点から見ると普通の性行為でしたが、もしあれを他の視点から見たらどう映ったでしょうか?羽咲やマスターからだとどう見えていたでしょうか?
 ここで「Witch Dreamed it」にて羽咲が卓司と皆守の対決の結果をどのように観測したのかということを思い出しましょう。彼は対決の結果、自分の胸にナイフをつきたてていました。つまり、人格同士の干渉の結果は肉体に残るわけです。ということは皆守×由岐のシーンは羽咲から見ると、1つの肉体で皆守と由岐が交互にしゃべっているように聞こえるはずです。そして最終的には皆守は達するわけです。先ほどの対決で結果が残ったように、この場合も結果が残るはずです。ということは皆守は射精を……。これは事情を知らない人から見ると、皆守が1人変なことをつぶやきながら達しているように見えるのではないでしょうか?
 他人に見えないように心の中だけで人格同士のやり取りを行うこともできるそうですが、あれは絶対そんなことを気にせず、イチャイチャしていたと思うんですよね。
 それでこれって最高のオナヌーだと思うわけですよ。直接モノをさわっているかどうかは別として、心の中では最高に気持ちよくなっているはずです。


 以上より、素晴らしき日々は、脳内で全てが解決される究極のオナニーを示した作品である。


という妄想(オナヌー)を思いついたのですが、どうでしょうか? さすがに無理がありますかね。



 私もこの究極のオナヌーを実践……するには相手になってくれる人格がいませんでした。
 いつか水上由岐の人格をこの身に宿してみせます。


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[2010.07.15(Thu) 23:02] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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考察:素晴らしき日々 -ざくろメール一通目の謎- 

2010年07月11日 ()

 先日の素晴らしき日々の考察において、


最初のざくろメール (393)

こんにちは、ツイッターから流れてきました。
すばひびの考察読ませていただきました。

実は私もすばひびについてなんとかまとめようと思っているのですが、ざくろメールの1通目を誰が出したか分からず、そこで考えが止まってしまいます。
ざくろメール1通目はどのように判断されましたか?

では、
[ 2010.07.07(Wed) 22:52] URL | ねぎ #- | EDIT | ↑


という質問をいただいたので今回はそれについて考えてみようかと思います。



 まず、ざくろメール一通目についてまとめると

 ・2012年7月12日22時44分に、高島ざくろの携帯から裏掲示板の利用者に一斉メールが送られる
 ・メールの内容は8日後にみんな死ぬという呪いメールのようなもの
 ・しかし、高島ざくろは既に死んでおり、物理的に携帯メールを行うことは不可能
 ・また、高島ざくろの携帯電話は間宮卓司が事故後すぐに現場から持ち去っており、作中では他の人間が使用している描写はない


このように作中の情報からは誰も送れないように思われます。いわゆる“語り得ないもの”ですね。そこで、いくつか仮説を立ててこの問題を検証していくことにします。



仮定1……間宮卓司が送っていた


 事故後、ざくろの携帯電話は間宮卓司がずっと所有しており、他の人間が使用することは不可能です。卓司以外にこのざくろメールを送ることはできません。したがって、その時間に卓司がメールを送ったということになります。ざくろメールの一通目を見た時、彼はすごく驚いていたので、もし彼が送っていたとすれば無意識に行動していたということになるでしょう。



仮定2……間宮皆守もしくは水上由岐が送っていた


 間宮卓司が所有していたということは間宮卓司に宿る他の人格が所有していたということと同義です。したがって、間宮皆守や水上由岐が送るということも可能です。しかし、仮定1の間宮卓司と同様、彼らがメールを送信している描写は作中にはありません。それにメールを送る動機自体も全くないので、物語的には無理があるでしょう。



仮定3……他の人格が送っていた


 作中では、間宮卓司、水上由岐、悠木皆守の3つの人格が存在していましたが、他にも人格が存在しているとしたらどうでしょう。語られていないだけで、7月12日22時44分にだけ偶発的に新たな人格が発生したとしたら?高島ざくろの人格が発生したとしたら?作中で途中から2パターンの由岐が存在していたように、新たな人格が生まれたという可能性も否定はできません。



仮定4……他の人物が送っていた


 作中で語られている視点は5つだけです。他の人物の視点はどうなっているかは作中では語られていません。したがって、It's my own Inventionの橘希美香のように間宮卓司が眠っている隙に他の誰かがメールを送信していたということも考えられます。誰かはわかりませんが希美香のようにしてメールを送った人物がいたのかもしれません。



仮定5……ざくろの死体が動きだして送った


 It's my own Inventionにおいて間宮卓司は、地面を這う高島ざくろの死体を確認します。あの動く死体は事実で、その死体がメールを送ったのかもしれません。



仮定6……実はメールなど送られていない


 そもそもざくろメール自体、間宮卓司その他が見た幻覚ということも考えられなくはありません。間宮卓司には様々なものが見えていたので、ざくろメールもそのひとつだったということも考えられます。



仮定7……Dawn the Rabbit-Hole Ⅰ(夢の中)のざくろが送った


 Dawn the Rabbit-HoleⅠ(夢の中)にて高島ざくろが最初で最後のイタズラと称してメールを送っています。このメールが皆に届いたという仮定はどうでしょうか。
 Dawn the Rabbit-HoleⅠは音無彩名が夢の中と呼んでいるように水上由岐の夢であり、Dawn the Rabbit-HoleⅡや他の章(現実)とは世界が異なります。しかし、世界が異なっていたとしても、夢の中から現実世界に対して干渉できるとしたらどうでしょう。
 夢の中の高島ざくろはまるでそれが可能であるかのような言動を取っています。そのひとつがウサギの人形を屋上から落下させるという行為です。この行為は、屋上から落ちる人形を飛び降りている人に見立てています。落下中の人形を浮かせることでその人を助けようとするものです。この行為の結果かどうかは定かではありませんが、JabborwookyⅡにおいて悠木皆守は飛び降りから助かります。これがもし、高島ざくろが行った人形の浮遊によって助かったものだとしたら?もしそうだとすると、夢の中から現実に干渉できるということになり、高島ざくろが夢の中からざくろメール一通目を送れるということになります。



 以上、7つの仮定をあげました。私は仮定7の可能性が一番高いと考えていますが、事実は仮定1~6のいずれかかもしれませんし、この仮定の中にはないかもしれません。



 さて、あなたはどの仮定がお好みですか?




 参考:考察:素晴らしき日々の世界観


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[2010.07.11(Sun) 23:47] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(6) 見る▼
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COMMENT

by wata
個人的には琴美の血統は死者を引き寄せる~云々の設定から
死亡したざくろは由岐のように宿っていて、夢の中でメールを送っているとき
現実で主人格として行動出来ていたのではないかと思っています。

順序が逆になってしまいましたが、レビュー読んできます

by udk
>琴美の血統は死者を引き寄せる~云々の設定

なるほど、こういう見方も出来ますね。
なかなか筋が通った見方ですね。
では、仮定8はwataさんの節で。

by ねぎ
わざわざ取り上げいただきありがとうございます。

私も別個に考えていて、仮定6に辿りつきました。
他の誰もざくろメールの1通目を受け取っていなくて、且つ他の人格がこのメールを確認していなければ矛盾が生じないと思います。なので、もっかい確かめですかねー。

仮定7ですが、それを言い出したら、なんでももうアリなような…。個人的にはオカルト要素をできるだけ少なくしてまとめたいと思ったり、そうしたら由岐の幽霊の話がつかないと思ったり。

もうひとつ現実的な手段として、外部のPCから携帯発になるようなメールを送るように設定しておくという手があります。しかしながら、ある程度PC(由岐並)の知識が必要なので結構面倒かもしれません。

さて、彩名さんの好みの仮説はでましたかね?
では

by udk
ねぎさんは仮定6でしたか。私、wataさん、ねぎさん、みな意見が違っていておもしろいですね。

外部のPCから携帯への接続は仮定9ですかね。仮定4にもちかいですけどこれは別で。

音無さんはこの件についてどう考えているんでしょうね。来週発売するビジュアルアーカイブに何かしら情報が載っているといいですね。

by 月見酒
ざくろが落としてた人形の意味が仮定7を見てうなずけました。 あの落としてた人形の意味だけがなかなか把握できなかったのですが参考になりました。 ありがとうございます。

無し by 慈航普渡
仮定7が気に入ります。こうすると、その時、高島さんの状態はなかなか面白いですね。平然とゆきと話しながら、「痛いよ痛いよ」とメールを送信している、「傑作」って言うべきでしょうか。

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考察:素晴らしき日々の世界観 

2010年07月07日 ()


◆ はじめに -素晴らしき日々の世界観の特殊性-


 素晴らしき日々は通常のフィクションとは異なる特殊な世界観を有しています。それは、終ノ空Ⅱにおける水上由岐と音無彩名のやり取りを読んだことならわかることでしょう。

 作中においても……


説明ならいくらでもつけられる……この世界に注釈を……
それは人が望んだ数だけ増やすことが可能

終ノ空Ⅱ 音無彩名

とある通り、世界観に明確な“形”というものが存在しません。このテキストを参照すると、世界の解釈は人それぞれであり、プレイヤーの数だけ世界が存在するということになります。終ノ空Ⅱでは、その解釈の例として、7つの仮定があげられました。

 その中から今回は仮定7をもとに、私が考えている素晴らしき日々の世界観について述べていきます。
 プレイヤーの数だけ存在する素晴らしき日々の世界観解釈の一例として参考にどうぞ。



◆ 仮定7から導き出される世界解釈



仮定7……全ての存在は一つの魂によって作り出された

終ノ空Ⅱ 音無彩名

 この仮定7から音無彩名は以下のように続けます。


「一つの魂が全ての役割を持てば良い」
「高島ざくろも間宮皆守も間宮卓司も……間宮羽咲も若槻鏡も司も一つの魂が見た風景」
「たった一つの魂の……無限の輪廻転生」
「時間、空間を超越した……無限の輪廻転生……もしそれが可能なら世界に魂はいくつもいらない」
「世界はたった一つの魂の輪廻によって作り上げられた世界」


 この仮定から水上由岐は以下のように推論します。
 水上由岐・間宮卓司・悠木皆守・高島ざくろ・間宮羽咲……これらは全て同一の魂“私”によって作り上げられた世界であると。

 ここで私はこう考えます。

 この同一の魂“私”とはすなわち“プレイヤー(読み手)”のことである。

終ノ空Ⅱにおける水上由岐は、様々なルートの記憶を有しています。この状態は、作中の登場人物が1人では決して知り得ない情報を複数の語り手の視点を通して得ているプレイヤーに限りなく近いものです。この時点における水上由岐は=プレイヤーとすることができます。
 そして素晴らしき日々では一つの章が一つの視点だけで成り立っており、全体として6つの章で構成されています。プレイヤーは1章では水上由岐の視点で7月12日~20日を、そして2章では間宮卓司の視点で7/2~7/20の世界を追体験していきます。そうして3章、4章と同一の世界を異なる視点・期間で読んでいきます。これは1人のプレイヤーが同一世界を異なる視点・期間で何度もをループしているということであり、すなわち、「たった一つの魂の無限の輪廻転生」であると言えます。
 また、音無彩名がプレイヤーに向かって話しかけているような場面が多々あるのもそれを示しているでしょう。



◆ 音無彩名とは?


 このように作中の登場人物の視点=プレイヤーの視点とすると、仮定1~7をあげたり、プレイヤーに向かって話しかけたりする音無彩名はいったいどのような存在なのでしょうか?
 ここで私はこう考えます。

 この“音無彩名”とはすなわち“すかぢ(書き手)”のことである。

つまり音無彩名とは、物語の書き手たるすかぢ氏の代弁者ではないかということです。
 終ノ空Ⅱ読了後に挿入される、JabborwookyⅡの冒頭の新規シーンにおいて、


「わたしは音無彩名、そう呼ばれているもの、ここは境界……」
「そして……魂が何度もやり直すための……地点……」
「あなたの選択で……世界は……変わる……」
「私から質問……あなたのいう“今”はどこ?」


このように音無彩名(書き手)がプレイヤー(読み手)に向かって語りかけていき、間宮羽咲(素晴らしき日々)/水上由岐(登れない坂道)/終ノ空Ⅱ/夢の中(Dawn the Rabbit HoleⅠ)のどのルートが読みたいかプレイヤーに向かって選択肢を提示します。この一連のやり取りや、音無彩名の世界の法則を超越した行動はまさに作品の創造者たる作者ではないでしょうか。



◆ 副題“不連続存在”が指しているもの


 『素晴らしき日々』には“不連続存在”という副題がつけられています。自己の不連続性とは、私達人間の存在が物理的な意味での時間の連続性(プランク時間)を保っていないというのことなのですが、この意味においては物理的にそうなっているので今回深く掘り下げる必要はないでしょう。作中では、1つの肉体に水上由岐・間宮卓司・悠木皆守の3人の人格が宿っている様子を不連続存在として描いていました。しかし、この不連続存在は他にも意味を有しているのではないでしょうか? それは

 不連続存在とは作品におけるプレイヤー(読み手)の視点そのものを表わしている。

ということです。
 通常、人は存在の連続性を持って生活しています。しかし、創作物における登場人物はその人物の1分1秒全てが描かれるというわけではなく、ストーリー上必要な場面だけが描かれます。そこで、その登場人物に一つの不連続性が生じます。『素晴らしき日々』は創作物における登場人物の不連続性と不連続存在という設定をうまく使った構成になっていました。そして、登場人物の視点=プレイヤーの視点としている『素晴らしき日々』では、その登場人物の不連続性をもって創作物における読み手の視点の不連続性を描いているのではないでしょうか。




◆ おわりに 


 「世界は私だけで出来ている」
 「人は他人を理解することは出来ない」


 現実に存在している世界と“私”というフィルターを通してみた世界は別物です。そのため、“私”という自己のフィルターを通して読んだ素晴らしき日々と他の人が読んだ素晴らしき日々は完全に一致することはあり得ません。作中でも、他人の痛みを理解するという行為はあくまで想像でしかなく、他人を理解しようとする行為もあくまで想像の域を超えることはないという例えで示していたように……。
 それは“私”という自己が存在するからであり、その自己によって定義される世界には同一のものは存在しません。したがって、“私”の中の世界は一つだけであり、“私”の中の素晴らしき日々の世界もたった一つだけ存在します。作者(すかぢ)の考えている世界観もまた一つだけ存在していることでしょう。物語の解釈は人それぞれ、世界は人の数だけあります。それら、他の方の世界解釈については

 「語り得ぬものには、沈黙せざるを得ない」

ということで、私には沈黙せざるを得ません。これをご覧の方々の解釈を期待しています。




 参考:終ノ空 レビュー ~語りえぬことには、沈黙せねばならない~
     素晴らしき日々~不連続存在~ レビュー ~テーマの重要性~



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[2010.07.07(Wed) 22:10] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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最初のざくろメール by ねぎ
こんにちは、ツイッターから流れてきました。
すばひびの考察読ませていただきました。

実は私もすばひびについてなんとかまとめようと思っているのですが、ざくろメールの1通目を誰が出したか分からず、そこで考えが止まってしまいます。
ざくろメール1通目はどのように判断されましたか?

では、

by udk
はじめまして、ねぎさん。

なかなか考察しがいのある問題ですね。
話すと長くなりそうなので、コメント欄ではなく、記事を改めてお答えします。少々お待ちください。

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素晴らしき日々~不連続存在~ レビュー ~テーマの重要性~ 

2010年07月05日 ()
 


素晴らしき日々 ~不連続存在~ 特装初回版
タイトル    素晴らしき日々
メーカー   ケロQ
発売日    2010年3月26日
シナリオ   すかぢ
原画      基4% , 硯 , 籠目 , karory , すかぢ
音楽     ryo , szak H.B STUDIO
プレイ時期 2010年3月
プレイ時間 35時間
評点     99








◆ 「語り得ぬもの」を示した『終ノ空』と『素晴らしき日々』

 「語りえぬことには、沈黙せねばならない」
 作品全てを使ってこの一文を示そうとしたのが『終ノ空』という作品でした。その11年後、『終ノ空』の設定を土台に『素晴らしき日々』という新たな物語が作られました。『素晴らしき日々』でもまた「語り得ぬこと~」を示す姿勢が見られましたが、作品全てがそこに向かっていた『終ノ空』と比べるとその点に関しては完成度が落ちていました。
 それでも、私はこの『素晴らしき日々』の方を推します。それは、『素晴らしき日々』で描かれていたものが素晴らしかったから。「語り得ぬこと~」に変わり、物語のメインテーマとして掲げられていたものに感動したから。そして、この『素晴らしき日々』に特別なものを見出したからです。


◆ 大きな変化をもたらしたテーマ

 『素晴らしき日々』は『終ノ空』と比べると、その与えられる印象が大きく変わりました。同じ設定を元にしながら、どうしてそんなにも変わったのでしょうか?それは、「語り得ぬこと~」を示していた『終ノ空』に対し、『素晴らしき日々』は別のストーリーの核となるテーマが存在していたことに起因します。そのテーマとは、


幸福に生きよ!

Ludwig Josef Johann Wittgenstein 『草稿 1916年7月8日』
『素晴らしき日々』第六章「JabberwockyII」


です。「語りえぬこと~」「幸福に生きよ!」どちらもシナリオライターのすかぢ氏が最も影響を受けたという哲学者「ウィトゲンシュタイン」の著作の一文です。同じ哲学者の言葉ですが、この2つは大きく異なります。すかぢ氏の作品に対する姿勢が変わって、メインテーマがこのように変わったことは作品に大きな変化をもたらしました。


◆ “駒”ではなく“人”として描かれたキャラクター

 そのテーマに沿って作られた物語には“人”というものがしっかりと描かれていました。『終ノ空』は「語り得ぬもの」を示すために必要なこと以外をほとんど削ぎ落としてしまったために、キャラクターの言動がわかりにくく、電波と称されることも多々ありました。しかし、『素晴らしき日々』はそれとは異なり、登場人物に背景を与え、心情を丁寧に描写することによって、しっかりと意思を持ったキャラクターが生まれました。そうすることで読者は物語に入り込みやすくなりましたし、そのキャラクターの物語も起伏のある魅力的なものになりました。


◆ 独特の世界の美しさ

 そして、そこで描かれた世界というのは他に類を見ないものです。1人の少女の選択から全ての歯車が狂っていく物語は、連続飛び降り自殺事件を経て、新興宗教の驚異的な広まりにつながっていきます。『終ノ空』ではあっと言う間に終わってしまったその物語も、過程がしっかり描かれたことで厚みが増して、読み応えのあるシナリオになっていました。『終ノ空』では新興宗教の異様さだけが描かれましたが、『素晴らしき日々』ではその成立の過程や実態、独特の価値観が多分に描写されていました。


◆ 最悪の結末から新たな結末へ

 しかし、そうしてただ厚みを増しただけの物語ではどうあがいても『終ノ空』と同じ結末へと収束していきます。それは全ての歯車が悪い方に向かって行った結果であり、素晴らしき日々からは遠いものです。その歯車をどうやってずらしたか。そこで「幸福に生きよ!」のテーマが活きてきます。『終ノ空』でも問うた「何故、人は存在しているのか?」という命題。この「生の意義」に対して、「幸福に生きるため」という結論を得たすかぢ氏は、キャラクターに“生きる”という強い意志を持たせることによって物語に分岐を生じさせました。最悪な結末から“幸福に生きる”という意思によって切り開いた未来は、タイトルに恥じることのない素晴らしき日々でした。
 この分岐に関してはどのキャラクターも幸福を享受できるようになっていたのも良かったです。中にはそれが一瞬であったり、夢であったりするキャラクターもいますが、視点となった5人のそれぞれの幸福な時間が描かれていました。
 ただ事件をそれぞれの視点で追っていっているだけに過ぎず、物語に結論が出ていなかった『終ノ空』。その『終ノ空』が「幸福に生きよ!」のテーマをもとに描かれることで斯くも素晴らしい物語になっていることに、私は感動しました。



◆ 最後に……何が特別なのか

 この『終ノ空』『素晴らしき日々』は自分の中で特別な作品に位置にします。それは、他の作品では得られなかったものがそこにあったからです。
 そのひとつが、テーマの重要性を意識すること。今まで私はそれほどテーマというものを意識してきませんでした。しかし、メインテーマが変わることで物語が大きく変わった『素晴らしき日々』を読むことで、その重要性がよくわかりました。
 もうひとつが、視野の広がり。、それぞれのメインテーマの「語り得ぬことには、沈黙せねばならない」「幸福に生きよ!」、これらは短い文ですが深い意味を持ちます。これらのテーマの意味を考えることで、自分の中に新たな物の見方が生まれました。他にも「ウィトゲンシュタイン」「カント」「クザーヌス」などの哲学者の思想、それから「銀河鉄道の夜」「シラノ・ド・べルジュラック」「鏡の国のアリス」など多くの古典文学の内容が作品内に随所に散りばめられていて、それらの書物を調べたり、実際に読むことで自分の視野が広がりました。
 私はこれまで1つの作品に対して、それほど深く考えるということはしてきませんでした。けれど、この『終ノ空』『素晴らしき日々』という作品に対しては本気で向き合うことができたと思っています。その成果が作品内のテーマについて考察したレビューやすかぢ論となっています。作品を読み解くというにはまだまだ拙いものです。ですがこの作品に出会い、考えたことで、これからの私の創作物に対する姿勢は確実に変わってくるでしょう。




 参考:終ノ空 レビュー ~語りえぬことには、沈黙せねばならない~
    考察:素晴らしき日々の世界観

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[2010.07.05(Mon) 22:01] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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COMMENT

wata by -
素晴らしき日々で一番印象的だったのは卓司の希実香ENDですね
当人たちがやっていることはとても正常とは言えないのに
そのくせなぜか透明感というか綺麗な感じがあるという。
終ノ空とは異なってるとは言え、彼のああ言った面を見せられると色々考えてしまいます。
そのせいか2章始まりの「それでも人よ! 幸福たれ!」が非常に印象深い…

ところで今日の日付は…

by udk
2章の希美香と卓司のやり取りはいいですよね。屋上で旋律を奏でたりするシーンは本当に美しい。



それで……今日はあの日ですね。
世界が大きく分岐する日。
せめてあの娘のために、人形を落としてくれる人がいたら……と思います。

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満足度=おもしろさ、とは限らない 

2010年07月01日 ()

 お待たせしました。レビューが読みたいという wata さんの期待にお答えしまして、素晴らしき日々終ノ空のレビューです。

 ・終ノ空 レビュー ~語りえぬことについては、沈黙しなくてはならない~

 いや、素晴らしき日々のレビューを書いていたんですが、その中で終ノ空について書いていたら、終ノ空の方がメインになってきたので予定を変更して終ノ空レビューになりました。wataさんには申し訳ない……。でも、終ノ空について語るということは素晴らしき日々について語るということとも似ているということで、ご容赦を……。素晴らしき日々レビューの方はまた後日。今度こそ週末には。


 あと、今回のレビューは結構自己満足度は高いやつだったりします。思いの外うまくまとまったような気が(最後の方の段落を削除するかどうかは迷いましたが。あと、『論理哲学論考』については良く理解できていないので、ツッコミ所が多いかも。)
 このブログも現時点で600以上の記事を書いているわけですが、その中には当然うまく書けたと思うものもあれば、失敗したと思うものもあるんですよね。よく書けたと思うものについては、着眼点がよかったり、文章の構成が良くできてたり、しっかり自分の主張が伝わるような文章になっていたりといったことが共通します。それに対して満足度が低いのは、ネタがつまらなかったり、何が言いたいのかわからないような文章になっていたりすることが多いです。なるべく満足度の高い記事をたくさん公開したいところですがそれもなかなか…。
 そして外から見るとその自分の思っている良い記事の感覚がずれることもたまにあって……。良いと思った記事がうけなかったり、ダメだと思った記事がうけたりよくわからないことがたまにあります。前回の記事とか。自分と他人が違うと思う時ですね。他人の世界は完全に理解し得ません。
 というわけで、今回のレビューのどこが気に入っているかは読んでもらえたらということで。読んでいただけたら嬉しいです。このブログの1ヶ月の更新分を詰め込んであります。これで1ヶ月更新無しをフォローしたつもり(マテ。あ、でもこんな自己満足度について語るならもっと誰もが読めるコラムを対象記事にした方が良かった……?




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[2010.07.01(Thu) 22:50] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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終ノ空 レビュー ~語りえぬことには、沈黙せねばならない~ 

2010年07月01日 ()


終ノ空タイトル    終ノ空
メーカー   ケロQ
発売日    1999年8月27日
シナリオ   すかぢ
原画      基4% , すかぢ , にのみー隊長
音楽     Bandit
プレイ時期 2007年以前
プレイ時間 5時間
評点     89






語りえぬことには、沈黙せねばならない

Ludwig Josef Johann Wittgenstein 『論理哲学論考』
『終ノ空』第一章



 『終ノ空』とはこの一文を示すために作られた物語である。これを示すために最小限の構成で作られたシナリオは“電波”や“狂気”と呼ばれることも多いが、作品の本質はこの一文にある。

 本レビューでは、本作のシナリオライター兼監督のすかぢがどのようにして作中でそれを示したのか、『終ノ空』における“語り得るもの”“語り得ないもの”の2つに焦点を当てて話を進めていきます。


 『終ノ空』ではこの“語り得るもの/語り得ないもの”を提示するために、“人の認識の違い”を例にあげました。その認識の違いが出やすい構成として採用されたのがマルチビュー形式です。それは、第1章を水上行人の視点とし、第2章を若槻琴美、第3章を高島ざくろ、第4章を間宮卓司と1つの事件を4つの視点を以て語るというもの。この構成には1章では語られなかった事実が2章・3章の視点では明らかになっていくという多視点の章形式ならではの利点がありますが、この『終ノ空』ではそれ以外にもう一つ意味を持ちます。それは視点によって見える世界が全く違うということです。
 それが最もよく現れているのが1章と4章の対比です。1章の水上行人の視点で見える世界というのは私達読者にとって通常の世界でした。けれど、4章の間宮卓司の視点ではどうだったでしょうか?彼には宙に浮かぶ目玉や校舎を徘徊する死体など、水上行人の視点では見られなかったものが見られました。そして彼には終ノ空という世界の終わりを示す空まで見えていました。この間宮卓司の視点で描かれていたものは明らかに異質であり得ないものに私達読者は見えます。しかし、間宮卓司にはそう見えるのです。電波でも狂気でもなんでもなく、あの世界こそが間宮卓司の世界なのです。

 このように同じ世界を見ているはずの2人にそれぞれの視点でこのような違いが出てくるのは何故でしょうか?
 それはそれぞれが自己を有しているからであり、その自己を通して見た世界というのは全く同じということはあり得ないからです。これまでの人生の経験や考えによって、自己というものは確実に違います。自分というフィルターを通した世界はその自分にしかわかり得ません。
 これは“認識の違い”とも言えます。わかりやすく五感で例えると、人より少し光の見える波長域が広い(他人が見えない色が見える)とか、可聴領域が広いといったことでも認識の違いというのは出ます。この認識の違いのために自分の見ている世界と他人が見ている世界は完全に一致することはありません。同じ世界を見ているはずなのに違うものが見えるのです。間宮卓司の見えていたものは水上行人と極端に違っていましたが、あれがほんのわずかな違いだったらどうでしょう。ほんの少し空の色が違っていたり、かん高い音が聞こえるだけだったら?それは十分にあり得ることです。作中でも卓司の信徒達が見える終ノ空が異なっていたように、人によって見える世界が違うというのは当然のことなのです。

 このように認識の違いから“語り得るもの/語り得ないもの”を分けると、語り得るのは自分が見たものだけであり、他人が見たものについては語り得ないのです。語り得るのは自己の世界それのみで、それ以外の世界については語り得ないものなのです。もっと言えば語り得る事が出来るのは今、“この瞬間”だけとも言えます。世界というのはどうなっているのかわかりません。世界はほんの1秒前に作られて過去の記憶もその時に作られたものかもしれません。しかし、それは“語り得ない”のです。
 そして、“語り得るもの/語り得ないもの”に関係なく、世界はただ在るのです。

 以上より、『終ノ空』は“語り得るもの/語り得ないもの”を明確にすべく作られた物語であると私は考えます。


 で、『終ノ空』が作品としてどうだったか、作品全てを用いて“語り得るもの/語り得ないもの”について述べたのはすごいことです。こんな作品は他に存在しないでしょう。すかぢの制作意図がそれに限るなら、この作品は完成しています。私はこの事実に深く感銘を受けました。
 しかし、これを娯楽作品として見るとなかなか評価が難しい。普通に見るとただの電波な人達の話です。スパイラルマタイなんて電波以外の何物でもない。そういう風に電波を楽しめれば別ですが、そうでなければ難しい。もしくは、“語り得るもの/語り得ないもの”以外に多数散りばめられている作者の哲学思想を楽しめれば……。この『終ノ空』は上述のような感じで他にも作者が自分の思想を山ほど詰め込んでいて、“語り得ぬもの”以外にも、生の意義や人の存在、不連続性に関してなど様々なテーマがあります。そんな一風変わったテーマの作品を読みたい人は楽しめるのではないでしょうか。
 このように難しい作品ではありますが、ただ、何にしてもこの『終ノ空』は他の作品には決してない特異性を持っています。「語りえぬことには、沈黙せねばならない」あなたにはこの言葉がどう映るでしょうか?



 参考:考察:素晴らしき日々の世界観
     素晴らしき日々~不連続存在~ レビュー ~テーマの重要性~

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[2010.07.01(Thu) 22:46] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(5) 見る▼
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by 暇な人
終ノ空、素晴らしき日々の理解の手助けとなりました。
ありがとう

by 神奈みずき
確かに特異な作品ですよね……。
いろんな解釈の表面を切り貼りした作品とも呼べるのですが、
インパクトや禍々しさはすごいです。
古代インドの法典からも引用があると聞いたのですが、それだけは未だに読めてないという……。

素晴らしき日々と終ノ空セットで見ると
すかぢさんの変化とかがよく見れるなあとしみじみ。

by udk
>暇な人さん

このレビューが少しでも参考になったのなら幸いです。


>神奈みずきさん

>いろんな解釈の表面を切り貼りした作品
みたいですが、中には何を指しているのかわからない文章も結構ありますよね。
>古代インドの法典
なんてものもあるんですか。いったいどうしてそんなものを入れようとしたのか気になるところですね。

by wata
終ノ空は素晴らしき日々に比べてバックボーン的な説明が省かれてるので
正直なところ行人が中二病にしか思えなかったり、あっという間に物語が進行したりして
訳分からん感じが増してますね
卓司の世界に出てくる異物が素晴らしき日々と似たようで微妙に違ってるのが面白いですw

中二病は共有された世界の中では真実となる by kamimagi
ケロQ作品ってのは衒学だの、嘘科学や擬似宗教を共有したもの同士にとってはそれらは共通の認識=真実で、そういう衒学を信じることで主要な登場人物は家族みたいにつながっている(だから一般人と異なる認識をもっている)っていうのはポイントだし、あそこにあるテツガクなんて雰囲気だけなんだから、ケロQはテツガクじゃなくてパンクなメーカーなのだから。

たとえば、UDK氏は分かり合えない他人の壁を語りえぬって取り上げたけど、原作ならば、一般人じゃ意味不明な前世だのオカルトを共有している人間とは、自分と他人の認識が溶け合って分かり合っているっていう自己撞着みたいなところはあるんだよ。

他人と私は絶対的な壁に阻まれてるといいながら、現実の認識を超えた超認識(一般人と異なる認識)でつながっている、スパイラルマタイをするフレンドたちとかみればいいけど。

あと、語りえぬがなんで、原著の最後にきているかってのは重要だよね。
『およそ考えられうることはすべて明晰に考えられうる。言い表しうることはすべて明晰に言い表しうる』
っていう前提があって、それまで延々と論理にはこういう性質があるよねって語っている(物事には両極があるけど、それらは断絶してるわけじゃなくて、ものさしの端と端のようなもので連続的につながってるよとか原著にはいろいろ説明があるのね)。
で、それで大抵のことは語りえるっていう前提があるわけよ。


原著でいう語りえぬものとは何かといえば。
オタクのたいすきな、ゲーデルの不完全性定理と同じで
それ単体では、それの存在を証明できないってのと同じだろうとは思いますけどね。
自分だけが何もない空間にぽっかり居ても、自分が自分があることはわからない。人間であるかもわからない。
それらを写す鏡や触るもの、あるいは他人が居ることで自分が居る、あるいは自分が人間で社会とつながっていることを確認できる。

自分だけで自分、あるいは自分の世界を証明できない。でも他人が居ればだいたい語りえるとは思うんですけどね。

見え方が多少違っても、同じ言葉でつながっているし
だいたい判る。厳密に一緒でなくともいいけど、だいたい仕組みが同じで出来てるから、一緒に見えている。
一人一人モノをみる仕組みが違ったら、眼科なんか出来ないですしね。
逆なんですよ、厳密に私と貴方が見ているものが同じであるかは証明できないけど、コミュニケーションすれば
だいたい同じ見方を見ることは出来るし、万一同じ見方ができなくても、同じように仕事はできるんです。

長文失礼。
---------------------------------------------
>不完全性定理は「できない」というところが強調されるが、公理系を十分弱くすればこれは証明できなくなるのだから、これはZF等がいかに高い能力を持つかを示していると思うのです。
ttp://d.hatena.ne.jp/nuc/20051113/p9

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素晴らしきすかぢ作品の日々 

2010年04月22日 ()

 最近、家に帰ってまずやることが「素晴らしき日々を起動してBGMを流す」なudkです。エンディングの再生回数もそろそろやばい数になってきました。

 素晴らしき日々のサントラが欲しいです。今度のドリパで出るそうなのですが、大阪ドリパまで待つのがつらいです。ここはサントラのために東京遠征もアリかと思っています。そしてできたら素晴らしき日々オフに参加。スパイラルマタイごっことかやってみたいですね。
 でも、そのためにはすかぢ論を完成させるという試練が……。

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 こっそり参加することになったので、最近はこれ用にすかぢ論を考えています。こんな大きな企画に自分なんかが参加しても良いのか、こんなつまらない原稿はいらないと突っ返されそうで怖いですが、まあ書けるだけ書いてみようかと思います。
 その原稿の締め切りが5月の連休後なので、ドリパまでに目処がついていたら東京遠征も実現可能。目処がつかなかったら必死こいて作業していると思います。こうやって晒すことで自分を追い込んでおきます。

 そのすかぢ論に必要(?)なデータとして、【ケロQ・枕作品のエンドクレジットに見る「すかぢ率」の高さ】を更新しておきました。エンディングムービー視聴回数が100回を超えてくるとスタッフ名も暗唱できるようになってきますね。
 そういうわけで今後もしばらく更新停滞すると思います。素晴らしき日々関係の記事くらいはあげていきたいところ。でもその前にすかぢ作品の再読を終わらせねば…



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[2010.04.22(Thu) 21:06] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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by 神奈みずき
>30人×30説
何やらすごいものに出られるようで……。
完成物を是非読んでみたいです><

>すかぢ作品再読
ケロPディスクや、仔犬艦隊、同人ゲのモエサクラとテン等幅広いですし、大変でしょうががんばってくださいませ。

by udk
>30人×30説
 ええ、がんばって原稿を書き上げます!

>すかぢ作品再読
 ゲーム以外にもすかぢが書いてるものっていろいろありますよね。その辺も読み直さないと…。
そういやケロPディスクのことを忘れていました。モエサクラやもえテンなんかのグッズ、子犬艦隊の同人誌もだいたいそろってるんですけど、終ノ空以前のすかぢ作品は手にしたことがない…。すかぢ論を書くなら抑えとかないといけませんかね?

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素晴らしき日々 エンドクレジット 

2010年04月22日 ()

 ケロQ・枕作品のエンドクレジットに見る「すかぢ率」の高さ 2010年版を作る時にメモったエンドクレジットをこちらに載せておきます。資料にどうぞ。


プロデュース すかぢ
企画 すかぢ
原画 基4% 硯 籠目 Karory すかぢ
シナリオ すかぢ
サブシナリオ 文音 藤倉絢一 千歳
塗装 新川尚士 深草翔 NAKAM ナナカ 籠目 基4% 硯 karory すかぢ
背景 吉田誠治 新川尚士 すかぢ
演出素材 すかぢ
画面素材 ことるり
プログラム Darious Sawn
演出 柚子璃刃
スクリプト 柚子璃刃 コムラ ナナカ 遊鳥 みつき
広報 遊鳥
デザイン ことるり
デバッグ KKKKK szak 藤倉絢一
サウンド szak ryo H.B STUDIO
OPムービー 葵乙夜 【Mu】
EDムービー 柚子璃刃 コムラ

エンディング テーマソング

呪われた生/祝福された生
 歌:はな
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:sazk
空気力学少女と少年の詩
 歌:はな
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:szak
終末の戦慄
 歌:はな
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:szak
ナグルファルの船上にて
 歌:monet
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:ピクセルビー
神と戦慄
 歌:monet
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:ピクセルビー
登れない坂道
 歌:monet
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:ピクセルビー
鏡の世界には私しかいない -another version-
 歌:monet
 作詞:すかぢ
 作曲/編曲:ピクセルビー

キャスト
 水上由岐 voice:かわしまりの Art:籠目
 間宮皆守 voice:佐山森 Art:基4%
 間宮卓司 voice:佐山森 Art:基4%
 間宮羽先 voice:西田こむぎ Art:karory
 高島ざくろ voice:鈴屋スイ Art:基4%
 橘希美香 voice:鈴屋スイ Art:硯
 若槻鏡  voice:小倉結衣 Art:籠目
 若槻司  voice:如月葵 Art:籠目
 音無彩名 voice:成瀬未亜 Art:基4%

キャスティング&収録スタジオ H.B STUDIO
販売 株式会社ムーンフェイズ
Presented by ケロQ

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[2010.04.22(Thu) 20:23] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(1) 見る▼
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とおりすがり by -
今更ですが、「終末の戦慄」ではなく「終末の微笑」では?

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素晴らしき日々 ~不連続存在~ 感想 

2010年04月04日 ()


素晴らしき日々 ~不連続存在~ 特装初回版
タイトル    素晴らしき日々
メーカー   ケロQ
発売日    2010年3月26日
シナリオ   すかぢ
原画      基4% , 硯 , 籠目 , karory , すかぢ
音楽     ryo , szak H.B STUDIO
プレイ時期 2010年3月
プレイ時間 35時間
評点     99(暫定)







 こ れ は お も し ろ い 。 超 オ ス ス メ


 今年一番の期待作と楽しみにしていた素晴らしき日々、期待を大きく超える出来でした。すごかったです。早くも私の中では今年一番の作品になるのが確定しそうです。今年はまだこれと星メモEHしか新作をやっていませんけど、それでもこのレベルを超えるような特別な作品はそうそう出てくるものではないですから、今言ってしまっても問題無いでしょう。

 何がそんなにすごいのかというと、自分の中で特別な作品になりそうなんですよね。自分の中で特別な作品というのはいくつかあって、初めてやった作品やエロゲにはまるきっかけとなった作品、感動した作品など自分に大きな影響を与えた作品(大げさに言うと人生を変えた作品)がそれにあたります。この素晴らしき日々の場合、元となった終ノ空という作品と合わせてテーマ・思想的なところが自分の心にグサグサ突き刺さってきました。心に来るものが多かったというか、一文一文考えてしまったというか、何度も読むのが止まってしまいました。物の見方・考え方を変えたという点で私にとっては特別な作品になりそうです。
 もちろん、特別な作品になったのにはシナリオがおもしろかった・感動したという部分もかなりあります。この素晴らしき日々は構成・設定が良くできていて、同じ事件を複数の登場人物の視点で追っていく形をとってい、1人目の視点でわからなかったところが2人目の視点で明かされ、さらに3人目、4人目と様々な角度から見ていきます。この見せていき方がすごく上手いんですね。整合性もしっかり取れていますし。元作品の終ノ空をプレイしているのに、それとは違った展開・見せ方ばかりで読んでて全く飽きませんでした。終ノ空ではわかりにくかった各キャラクターの心情や背景もしっかり描写され、よりわかりやすく物語性の深いものになっていました。まさか終ノ空の設定で同じ作者が別物を作ってさらにこんなにもおもしろくできるとは…。10年でここまで変わるとは…。すかぢは侮れません。
 また、再読してもはじめに読んだ時と違った感じで読めておもしろく、
  終ノ空→素晴らしき日々→終ノ空→素晴らしき日々(今ココ)
こんな感じで再読していっています。全部通して見たシナリオもおもしろく、感動した場面もちらほら。感動と言えば、音楽の使い方もうまかったです。BGMの挿入の仕方があざといまでに上手い。それからOP/EDがすごくいい。サントラが出るのが待ち遠しいです。

 これまでケロQ・枕の作品は全体的に完成度が低いものが多かったので人に勧めにくかったですが、これなら大手を振って人に勧められます。すかぢってどんなライター?ケロQ・枕作品ってどんな感じ?って尋ねられたら迷わずこれを出していこうと思います。この素晴らしき日々は間違いなくすかぢ最高傑作。ケロQ・枕作品(すかぢ作品)を全部やってきた自分が保証します。オススメです。
 こうやっていろんな人に勧めたいけど、これを勧めて大丈夫なのかという疑問も。割ときつめの表現が多いので人によっては途中つらいかもしれません(イジメ描写とか)。でも描写を徹底していたからこそ良かったのもあって、18禁であるからこそできた描写(飛び降り、性的いじめ、薬物など)もあるのでエロゲユーザーにはなるべくやってほしいですね。こんな作品が出るからエロゲに手を止められません。
 これなら同じくすかぢシナリオの予定のサクラノ詩も期待できそうです。このクオリティで作ってくれるならいくらでも待ちます。あと2年くらいゆっくり作って下さい。


 それと今度シナリオライター論ですかぢというライターについて自分の考えをまとめようと思っていたのですが、この素晴らしき日々をやって俄然やる気が湧いてきました。すかぢはやればできる子。
 でも、こんなすごい作品についても書かねばならないとなるとハードルが一気に上がってしまう。どれだけ書けるかわかりませんが、全力で書いていこうと思います。


 ざっくりとした感想はこんな感じで。本当はレビューと銘打って公開したかったのですが、そっちの方は週明けまでにあがりそうにないので先にできあがっている部分まで公開。ネタバレ有りの考察とかはレビューの方で。あとこの感想の文章、こっそりレビューの方で使い回すかもしれませんが大目に見てやって下さい。
 それからこの素晴らしき日々の場合、結構複雑なので考察記事とか解説記事を書くのもいいかもしれませんね。とりあえずもう一周しながら考えていきましょうか。


 参考 考察:素晴らしき日々の世界観


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[2010.04.04(Sun) 02:06] 素晴らしき日々Trackback(0) | Comments(1) 見る▼
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by 神奈みずき
私も素晴らしき日々は名作だと思います。
終ノ空は意味解いても結局何が言いたかったのか分からない(作者も分からなかった)作品でしたが。

素晴らしき日々はハッキリと言いたい事が伝わってきて、すごく良かったです。
こういう意味を詰めた作品を私も渇望しておりました。

ケロQでも最高傑作でしょうね。
毎回足りない部分が多々(作業だったり√幾つか超ご都合だったり意味不明だったり)ありましたが。
今回は完成された1作だと思います。
すかぢのtwitter見てると相当疲れてるようですし、取り敢えず休んで欲しいですね。
また5年とかシナリオ休まれると困りますが^^;

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