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そして明日の世界より―― レビュー 

2007年12月18日 ()

タイトル    そして明日の世界より――
メーカー   etude
発売日    2007年11月22日
シナリオ   健速
原画       植田亮
音楽      I' ve
プレイ時期  2007年11月
プレイ時間  約20時間
評点      88
そして明日の世界より― 初回限定版




シナリオ  (ネタバレ注意)



健速がシナリオを担当するノベルゲーとしては第4作目にあたる本作。

それは突然訪れる世界の終焉…
世界はあと3ヵ月で滅びるという。
残された僅かな日々の物語。
そこにあったものは、健速氏の第一作「こなたよりかなたまで(こなかな)」と同じものであった。

 『在りたいように在る、というのはとても難しい』

これはこなかなの冒頭の一文である。
結局、「そして明日の世界より―― (あすせか)」もこなかなと同じくこの一文に尽きると思う。
それは、生きるということはとても難しいということ。
目前に提示された『死』に対して果たしてどう在るのか?
真に在りたい自分とはどういうものなのか?
それが、こなかなから繰り返されるあすせかの主題ではないだろうか。

 こなかなでは余命一年の病に侵された主人公「遥 彼方」の物語を
 あすせかでは3ヶ月後の世界の終焉を知らされた主人公「葦野 昴」の物語を

それぞれ描いている。どちらも始めは『死』という現実に対して自分を見失っている。
けれど、周りの人々と紆余曲折を経て本来の自分を取り戻し、自分が本当に在りたいように生きていく。
私はそれぞれ主人公の出した結論がとてもきれいなものに感じた。
健速の書く物語ではいつも彼ら主人公が


ここまではどちらも同じ。けれど、主人公の『明日』すなわち『After』を描いている点においてあすせかは違う。あのあと主人公達が残る日々をどう生きたか、それが提示されているAfterがあるからこそ、より一層、主人公が輝いて見えるのではないだろうか。『在りたいように在る』それがあすせかでは、ノーマルルートにおける主人公による授業

 『世界はいつも通り。変わったのは俺達の方なのだ。
  だからきっと元に戻れる筈だ。
  俺達が俺達に戻る、それはあたりまえの事だ』


この発言に表れている。
彼は全てのルートでシェルター行きを拒否する。
それは、仲間たちと過ごす日常が何よりもかけがえのないものだと考えているから。
たとえ世界が滅びるとしてもいつものように生きようとする。

 『また明日』 今日の続きとしての明日を―
 彼の理想を―
 いつまでも、どこまでも―


――そして30年後

 地球は荒廃し、かつての面影はほとんどない。しかし

 『…we've been there』

彼らはそこに自分達が生きたという確かな証を残していた。
そして、そこから新しい明日が始まっていく。彼らの意思をのせて――






グラフィック


 原画は植田亮。絵柄自体は良いのだが、ヒロインのキャラデザは少し物足りない出来。特に朝陽の髪型はないと思う。最後まで慣れることができなかった。ここはもっとしっかりと考えるべき。青葉のように違いを見せるために狙ってやったのかもしれないが、このせいで朝陽はかなり損をしていると思う。
 しかし、背景及び彩色は思いの外きれいだった。特に光の表現(彩色)がかなりうまく、見惚れてしまうほどの絵も。日中の陽光・夕日・夜空の星など、時間帯に合わせた背景の表現が秀逸。主人公の授業(演説)、夕日が差し込む中での青葉への告白、御波と夜空を見上げてのエンドなど、イベントCGによってさらにそのシーンが映えるものになっていた。
 また、人物が描かれていない背景のみのCGが多いのもポイント。EXTRAのギャラリーに登録されるような通常のイベントCGの数は少ないが、こうした風景の絵を主人公が何かを考えているときなどにうまく挿入している。日によって変わる空の風景や背景景色のスクロールは見事にはまっていた。
 





サウンド


 BGM担当はI've。グラフィックもそうだが、このBGMもまたこの作品においては欠かせない。
 クライマックスで流れる「はてなき願い」や「Amazing Grace」など良曲が多く、文句ない出来。
 また、ボーカル曲も多く、全6曲もある力の入れ様。お気に入りは「return to that place」。ノーマルルートの良さと相俟ってこのエンディング曲が一番好き。






その他、システムなど


 グラフィックの部分と重なるところもあるが、演出も丁寧で背景の日差しのエフェクトなど、良く出来ていた。etude(eufonie)はエフェクトのかけ方がきれいな印象がある。






総評


 こなたよりかなたまで・キラークイーン・遥かに仰ぎ、麗しのに続き健速4作目の作品。
 健速の新作ということでプレイしてみたが、期待にそぐわない出来で実にきれいな物語であった。個々のルートも良いのだが、ノーマルルート(いつまでも、どこまでもEND)からAfterルートにかけての流れは本当にすばらしかった。これには久々に感動させてもらった。素直に健速を褒め称えたい。
 さらにシナリオだけでなく、グラフィックやサウンドの出来も良く、全体的にレベルの高い作品に仕上がっている。
 2007年を代表する作品となるのは間違いないだろう。





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[2007.12.18(Tue) 04:49] そして明日の世界より―Trackback(0) | Comments(0)
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