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銀色 -完全版- レビュー …眩しかった日のこと…そんな夏の日のこと…  

2008年04月23日 ()
  

銀色タイトル   銀色 完全版
メーカー   ねこねこソフト
発売日    2001年8月11日
シナリオ   片岡とも , ヤマタカユウキ , 高嶋栄二 , ALFRED , 東トナタ
原画     白凪マサ , 秋乃武彦(あきの武彦) , 葵渚 , 綾瀬悠
音楽     Ebi ,下地和彦 , Little Wing , 443
プレイ時期  2008年3月
プレイ時間  約10時間
評点      81



以下ネタバレ注意


 
タイトルに色の名前の付くねこねこソフトの第2作目は、どんな願いも叶える銀色の糸のお話
短編4編+終章の全5章で構成され、

 1章「逢津の垰」では…時は平安時代。追い剥ぎと名無しの少女の物語が―
 2章「踏鞴の社」では…時は鎌倉時代。領主の息子と神社の巫女の物語が―
 3章「朝奈夕奈」では…時は大正・明治時代。仲の良い姉妹の物語が―
 4章「銀色」   では…そして、現代。喫茶店を手伝う少女とそこに通う大学生の物語が―
 終章では「錆」 では…物語の終結が―

様々な時代の銀糸をめぐる人々の哀しくも切ない物語が描かれる。
それぞれの時代ではたして銀糸は何をもたらすのだろうか?



本作において1章から4章まで共通しているのは、銀糸が登場すること。それともう一つ、どの章にも

…眩しかった日のこと…そんな日のこと…


という言葉が当てはまること。これは私が気にいっているフレーズでもある。銀色の1章では、”そんな夏の日のこと”と最後に最後に表示されるが、これを”そんな日のこと”とするとどの章にも見事に当てはまる。
どの章でも悲劇が起き、それまでの幸せな(眩しかった)日々を

 1章では…名無しと共に過ごした夏の日々を―
 2章では…狭霧と共に過ごした何気ない日々を―
 3章では…姉妹が仲良く暮らしていた日々を―
 4章では…母がいて話すことができた幼少の日々を―
 終章では…家族で仲良く暮らしていた日々を―
        大井跡と少女が共に銀糸を作っていた日々を―

思い出し、その日々のままでいられたら…ともう戻れない日々を渇望している。
愛する人と過ごす何気ない日々―それがどんなにすばらしいものか。それをどの章でも眩しかった日として描いている。

まさにこのフレーズが作品の主題を表しているのではないだろうか?

そして、ほとんどの章が最後には切ない悲劇で幕を閉じる。あの日々を思い出しながら…
けれど、最後の時代となる現代では、それまでの時代の人々の想いが積み重なって奇跡を起こしたのではないだろうか?唯一のハッピーエンドともとれるラストシーンはなかなかに良いものであった。


このように全体の作品としてのテーマは非常に良かった。それぞれの章ごとにきちんと役割も果たしており、全体的な構成は良い。そして章別には、片岡ともさんが担当されている1章の「会津の峠」がすばらしかった。他の章も悪くはないのだが(3章はいろんな意味でねーちんがすごかった)、この1章だけは格別。独特の文体による美しい文章の響きに加え、せつないストーリー。彼女の紡ぐ物語は本当にすばらしい。

1章単体でも良い話ではあるが、これに終章「錆」が加わった時その良さはさらに上がった。1章「会津の峠」に、始まりの大井跡のエピソード、それから石切のエピソード、「錆」の名無しの生みの親のエピソード、それぞれのエピソードが銀糸を軸に絡まっていて、それらが徐々に解れてつながりがわかるようになっていく。

そして、銀糸とともに物語りに深く関わっているのが”3人のあやめ”と”あやめの花”。

  大井跡とともに銀糸を作り上げた少女”あやめ”
  あやめと名づけられた名無しの少女”あやめ”
  声を無くした少女”あやめ”

 あやめと名をつけた娘(1章の名無し)が、再びあやめと名づけられたこと
 それから、生きた証として名無しが願ったあやめの花が、再び最後に現代で咲いたこと


これらが全てつながった時、物語最後での感動はまた一入だった。



どんな願いをも叶える銀の糸。その糸に纏わる話はどれも切なく哀しい物語。だが最後に迎える結末だけは、救いの物語となる。
銀色 -完全版- 丁寧に作られた良作でした。


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[2008.04.23(Wed) 06:56] 銀色Trackback(0) | Comments(0)
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