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H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~ レビュー ~Blindness Effect~ 

2008年09月03日 ()
   

H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-タイトル     H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~
メーカー    
発売日    2006年6月23日
シナリオ    藤倉絢一 , SCA-自
原画       基4% , SCA-自 , 硯 , 月音 , 砌煉炭 , 籠目
音楽       Blasterhead , ピクセルビー , elephant music
プレイ時期   2006年
プレイ時間   約15時間
評点       78




 

 ケロQの姉妹ブランド”枕”の発売第一作目となる作品。
 目が見えないという病を患った主人公”弘瀬琢磨”は都会から沢衣村という田舎に引っ越す。そこで出会う3人の少女達、いじめられている少女”小日向はやみ”、世話焼きなお嬢様”神楽ひなた”、時の音の精霊”音羽”とともにひと夏の時を過ごす―
 物語の根幹にあるのは村という閉鎖社会が生み出した掟という名の差別。タイトルでもにおわせているように (詳しくはこちらを参照)、部落差別に近い描写もある。これはこうした差別を受ける側と差別を行う側、そしてそれを打破しようとする主人公の物語。そして彼らのその後(アフターシナリオ)を描いている。

 盲目の主人公や差別の残る村、時の音の精霊など設定は十分に魅力的。基本的な話の筋も良い。一部アフターはやり過ぎ感があったが…。物語のメインとなるはやみルートは良かったと思う。
 そして光るシーンも多々ある。副題のFOOTPRINTSに関するエピソードはかなり好き。演出も含めて良くできていたと思う。
 物語を彩るグラフィックの数々も申し分ない出来。背景なども十分にきれいなCGがそろっている。また、SDキャラを使ったコミカルなシーンもおもしろかった。BGMに関してもいい曲がそろっていたと思う。

 このように良い部分も多々あるのだが、それに呼応するように悪い部分も多い。詳しくは後述するが、いろいろと設定を生かせていない部分がある。それが残念で仕方ない。
 そういう点ではこちらをやるよりも翌年に発売されたH2Oの半リメイク作 √after and another をやる方がいいだろう。H2Oでは不十分だった設定をアフターシナリオでうまく消化している。√after and anotherをやってその後にH2Oの音羽ルートをやるのがオススメ。



 以下、Blindness Effect Mode と主人公の目の設定について (ネタバレ注意)



 本作の主人公”弘瀬琢磨”は盲目の少年である。
 物語の語り手となる主人公がこのような障害を持っていることで、グラフィックの表現方法もまた変える必要がある。そこで、本作で導入されたのが Blindness Effect Mode という演出効果。Blindness Effect Mode とは画面中の色を落とし、モノクロ調にするというもの。本作では、通常の色付きモードにするかそのモードにするかを選択することができる。せっかくなので私はこの機能を使って本作をプレイしてみた。

 主人公が盲目ということで、その雰囲気を変えるという分にはうまくいっている。本当に目が見えないなら、画面にはほとんど何も表示できなくなるのだが、そこまでするとテキストと音だけの作品となって寂しく感じるだろう。それなら少しグラフィックをぼかすくらいでもいいのではないか。でもそれだと、せっかくのきれいなCGが台無しになりそうだが…

 このように主人公の盲目設定に対して作られたモードではあるが、これが本作ではいまいち生かし切れていないように私は感じた。本作では主人公の目が見えるようになってからや、他のキャラクターが語り手となっている時はモノクロからカラー画面に戻る。モノクロからカラーに変わるシーンというのは、上手く使えばかなりいいシーンになる。しかし本作ではこれがうまく用いられていない。
 まず、主人公にの目に光が戻るその前に、ひなたとはやみの回想シーンがカラーで挿入されているのが少し問題だ。一部海とかでカラーの絵が挿入されていたがその他はずっとモノクロ調だった。それが琢磨の目が見える前にその回想シーンで本来の色の絵を長々と見せるのは良くない。できればこの部分もモノクロ調にして欲しかった。
 そして、一番の問題が主人公の目。何故か都合良く、突然見えるようになるのだ何故目が見えるようになったのかさっぱりわからない。はじめてプレイした時は、あまりにもあっさり目が見えるようになるので唖然とした。そのせいで、目が見えるようになったという感動よりも突然目が見えるようになったという驚きの方が大きかった。これをうまくやればもっといいシーンになったというのにもったいない…。
 音羽アフターでそのことについて少々触れられていたが、出してくるのがちょっと遅すぎる…
 ただ、補完ディスクの√after and another では、はまじ・雪路ルートにおいて、主人公の心情に合わせて色が見えなくなるという設定が作られていた。盲目ではなく色盲だとこのBlind Effect Modeがうまくはまっていた。一つの演出としてうまく作用させることができていたと思う。

 いろいろと無理のあった主人公の目の設定。他の不十分な点については目を瞑るとしても、ここだけは見過ごせない。ここがどうにかなればH2Oに関して言うことはないのですが。


 H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~ 惜しい作品でした。


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[2008.09.03(Wed) 06:46] H2O・√afterandanotherTrackback(0) | Comments(1)
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