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シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION レビュー ~キラークイーンからシークレットゲームへ~ 

2009年06月22日 ()

シークレットゲーム-KILLER QUEEN-DEPTH EDITION- 初回限定版 タイトル    シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION
 メーカー   FLAT
 発売日    2009年4月24日
 シナリオ    健速, 座敷猫
 原画       己即是空    
 音楽      Shibayan , 831 , なるちょ
 プレイ時期  2009年6月
 プレイ時間  約20時間
 評点      75



以下ネタバレ有り



◆プレイのきっかけ

 2006年、同人サークルFLAT制作の「キラークイーン」、
 2008年、その同人版を全編書き直した全年齢版(PS2)「シークレットゲーム」、
 そして2009年、その全年齢版の逆移植版(PC)「シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION-」が発売されました。

 キラークイーンはプレイしていたものの、シークレットゲームはやっていなかった私。ちょうどPCで逆移植版が出るということで前々から興味があったシークレットゲームをプレイすることにしました。
 本作で気になっていたのはキラークイーンからシークレットゲームへと変わった際に、ストーリーがどのように変わったのかということ。全2エピソードから全4エピソードとなったとうことで、キラークイーンで中途半端に終わったエピソード2の内容をどのように調理するのかという点に期待していました。


◆プレイしてみて…

 そして実際にシークレットゲームをプレイしてみたのですが、始めの方のエピソード1はどうも面白みが足りない。同人版のエピソード1とある程度似通っているために展開が予想できてしまうのがよくない。このゲームのおもしろさの一つに『誰がどの役割のPDAを持っているか』『どういった性格のキャラクターなのか』というのがあるために、全員のPDA及びその背景や性格を把握している身としては少々おもしろさに欠ける展開でした。
 けれど、エピソード3Aに入ってからはなかなかおもしろくなってきました。それまで影に隠れていたゲーム運営者の事情が明るみに出てきて、主人公対運営となり、物語に張りが出てきました。異常なまでの自己犠牲と仲間を守る精神があったために、明確な敵を設定してそれに対して対抗するということができなかった主人公、彼がゲームの真相に気付き、ディーラーに勝負を持ちかけていく姿はすばらしかった。まさに健速主人公。このエピソード3Aは一番のお気に入り。
 それがさらにエピソード4では主人公陣営対運営全体となり、大団円へとつながっていきます。キラークイーンでは投げっぱにしていた設定をうまくまとめていた点は高評価です。


◆キラークイーンからシークレットゲームへ

 さて、本作は同人から商業(全年齢版)へと場を移し、作品を作り直した際に、キラークイーンからシークレットゲームへとタイトルを変更しています。
 これは単なる変更ではなく、作品の主題の変化とも取れます。キラークイーンでは、守れなかった幼馴染に対して、その幼馴染にそっくりなクイーンを殺せる否かを描き、主人公の内面の変化を大きく取り上げていました。
 それが本作では、主人公の内面ともう一つ、シークレットゲームというゲーム自体も大きなテーマとなっています。キラークイーンではその存在をほのめかす程度でしたが、本作では組織というものが大きく出ています。殺人ゲームをどのように暴いていくか、そしてどのようにして賭博組織を倒すのかというのが作品後半での大きな目的でした。上述の通り、このゲームのシナリオはおもしろかったのですが、その反面、主人公に対しての描写は少なくなり、テーマ的に弱くなってしまったのは個人的には残念。


◆シナリオ以外の不満点

 ただシナリオ以外にもいくつか残念な点が。
 その一つが18禁シーン。今回、PCへ逆移植された際にヒロインとのHシーンが追加されたのですが、それがとってつけたかのようになっているのが非常に良くない。無理矢理そのようなシーンが挿入されているので、シナリオをひどく阻害しています。これについてはもうちょっとやりようがあったと思います。例えばクリア後のおまけに入れるとか…。
 2点目が、システム面。もうちょっと快適なシステム環境にしてくれたら…と思うところが多かったです。特にボイスの音量が極端に低い音量調整はどうにかして欲しかったです。
 3点目が、グラフィック。絵師にはもっと頑張って欲しい…、としか言えない。
 あと、欲を言えば演出面も。


◆総括

 キラークイーンと比べて追加のエピソードが含まれていることで組織等の伏線の回収もしっかりとでき、一つの物語としての完成度は高まりました。しかし、4つのエピソード(エピソード3の分岐を含めると5つ)に別れてしまったために不必要に長くなり、主人公の成長物語としてテーマ的に弱くなったのはマイナス。作品のおもしろさ的にはそこそこだったと思います。グラフィック等の演出面が向上すれば、もっと良くなるかもしれません。
 逆移植の際の18禁シーンの微妙さ、今回新しく追加されたエピソード3Bもそれほど重要なシナリオではないことを考慮すると、プレイするなら全年齢版(PS2)の方が良いと思います。全年齢版にはBETシステムというおもしろそうなものもありますし、PCという媒体にこだわらなければそちらの方が良いでしょう。

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[2009.06.22(Mon) 05:40] シークレットゲームTrackback(0) | Comments(0)
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