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きっと、澄みわたる朝色よりも、 レビュー ~あり得ない事を成し遂げてみせた朱門優~ 

2009年08月12日 ()
 
きっと、澄みわたる朝色よりも、 豪華初回限定版タイトル    きっと、澄みわたる朝色よりも、
メーカー    propeller
発売日     2009年7月24日
シナリオ   朱門優
原画      やすゆき , ヨダ
音楽      樋口秀樹
プレイ時期  2009年7月
プレイ時間  約20時間
評点      87






 ――あり得ない事をなし遂げてみせると、誓った。 (あらすじ最後の一文より)



 ”あり得ない事”、それをやってのけたのは主人公の”崇笹丸”だけでなく、本作のシナリオライター”朱門優”もまたそうでした。
 それは『ヒロインによるルート分岐無し、Hシーンも極少数』というエロゲ的にはほぼあり得ないこと。攻略できそうなヒロインのルートがなく、Hシーンもない、そういったことに関して事前に告知もなく、不平不満も多く出ました。しかし、そうして一つの話に注力した結果の物語はすばらしいものでした。従来のエロゲという枠に囚われることをやめた朱門優の決断に賞賛を贈りたい。企画から脚本・監督・プロデューサーまでこなし、自分が描きたい物語のために妥協しなかった朱門優の作品へのこだわりが伝わりました。

 その妥協のなさは作品を構成する要素要素に見受けられます。
 その一つとして、普通のノベルゲーではあり得ないほどクオリティの高いグラフィック。特に背景の美しさは今までやってきたノベルゲーの中でも1,2を争う出来でした。秋を彩る背景の出来に打ちひしがれます。故に、正直、クリア後に背景鑑賞モードがなかったのは残念です。あの美しい朝色の景色は何度も見たいところ。
 それに作品の和を奏でるBGMや画面演出も丁寧に作られていて飽きが来ず、快適に読み続けることができました。朱門優の前作「いつか、届く、あの空に。」と比べると、どの要素も格段にクオリティが上がっていて一級品です。

 シナリオのテーマ的には”優しさ”。伝奇要素が少し入った全4章の物語。『優しさとは何か?』、人それぞれ異なるそのカタチを朱門風に表現した作品となります。
 前作のような頭に超がつくほどの”超超展開シナリオ”はだいぶ控えめになり、一本道にしたこともあってよくまとまっていました。物語としての完成度、作品としてのクオリティも高く、話の内容に関してもおもしろかったです。ですが、丁寧にした分冗長なところが増えて、少々くどくなった気も…。特に2章の中盤あたり。また、唐突に出てくる昔話ももうちょっとうまく小出しにしてくれれば…といった不満点もありますが、それ以外は別段悪いと思う点もなく、いいシナリオでした。
 いつ空は局所的にくる感動(此芽ルート)でしたが、朝色はじわじわと来る感動で2章・3章ラストや4章などほろりと来る場面もありました。一つ一つが積み重ねになってじわじわ効いてくる感じ。そして全てが終わった後のタイトル画面を見て、その込められたメッセージに感涙しました。良い物語でした。


 『きっと、澄みわたる朝色よりも、』、それは”優しさと絆の物語”、そこには、澄みわたる朝色よりも美しいものが作品の中に込められていました
 正に朱門優の渾身の一作。作品としての出来はかなりのもの。良質のシナリオを読みたい人にはオススメです。
 朱門優の次回作にも大いに期待。







 最後に、本作のタイトルについて私なりの解釈を。(以下ネタバレ注意)



 

 本作の最終的なタイトルは、


  きっと、澄みわたる朝色よりも、

  今、確かに此処にいる貴方と、

  出会いの数だけのふれあいに、

  この手はつながっている。



と、エロゲタイトル最長の57文字を誇ります。
 この章ごとにタイトルが変わっていって最終的に一つの文章につながる演出は非常に気に入ってます。始め読点”、”で終わっていて何故だろうと思っていたタイトルが、最後に句点”。”で終わったのは良かったですね。タイトルの示す意味もいいですし。
 ですがこのタイトル、一つの文としては少々意味が捉えづらく、人によって解釈も違ってくると思うので、今回は私なりの解釈をここに記します。

 まず、1章の”朝色”について。これは一つが四君子の面々及び青姉妹が子供の頃に見た景色、もう一つが若が子供の頃に見た景色の2つでしょう。
 次に、2章の”今、確かに此処にいる貴方と、”。”此処にいる貴方”というのは誰かということですね。続く文章に”出会いの数だけのふれあいに、この手はつながっている”とあるので、これまでに出会って、今近くにいる親しい人となるでしょう。具体的には、若における笹丸、笹丸におけるひよといった感じでしょうか。
 そして、3章の”出会いの数だけのふれあいに、”については、人はひとりで生きているのではなく、さまざまな人と出会い、その出会いの数だけふれあい(優しさ)があるということだと思います。
 最後に、4章の”この手はつながっている。”の”この手”については、”此処にいる貴方”とつながっているということ。そしてその貴方が出会った人とまた手がつながり、人と人がつながっていくと考えられます。イメージ的には3章ラストの皆が手をつないでいる絵でしょうか。優しさという絆で人と人がつながっているというイメージ。


 以上より、私のタイトルの解釈は以下のようになります。


  昔見た澄みわたる朝色の景色よりも美しい、

  あの時の出会いとふれあいで得た優しさは、

  きっと、今、確かに此処にいる人達と、

  絆としてつながっている。


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[2009.08.12(Wed) 15:30] きっと、澄みわたる朝色よりも、Trackback(0) | Comments(1)
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そんなに素晴らしいゲーム、エロゲで出す必要あったのか?

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そんなに素晴らしいゲーム、エロゲで出す必要あったのか?
[ 2009.08.23(Sun) 08:26] URL | #mQop/nM. | EDIT |

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