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eden* レビュー ~3つの意味での実験作~ 

2009年10月12日 ()

eden* Amazonの購入ページへ タイトル     eden* They were only two, on the planet.
メーカー     minori
発売日      2009年9月18日
シナリオ    鏡遊
原画        ちこたむ , KIMちー
音楽        天門 , 柳英一郎
プレイ時期   2009年9月
プレイ時間   約6時間
評点      80





◆総評

 minori第5作目の作品「eden* They were only two, on the planet」。
 舞台設定としては、隕石の襲来によって地球が滅亡するという全米が泣いた的映画作品ですが、そこはminori風にアレンジ。統一軍の青年兵(20代)と天才女性科学者(約100歳)とのラブストーリーを描きます。美しいグラフィックとともに、人の汚い要素を排除したただただ綺麗な楽園での物語が紡がれていきます。

 テーマ的にはefと同じ、(以下ネタバレ反転)『翼がなくてもきっと行ける、いつか夢見た、光あふれる明日へと――』(efの最後の一文)でしょうか。efとeden*、結構似てるような気がします。

 評価としては短編の良作といったところ。ストーリー的にすごくおもしろかったというわけではなかったので傑作にはなり得なかったという感じ。良質の短編を読みたいという人にはオススメです。


◆3つの意味での実験作

 さてこのeden*、minori作品としては5作目なのですが、minoriでは正式なナンバリングタイトルとしてはカウントせず、実験作としています。今回のレビューではどういう点において実験作であったか(今までと違って何が新しいのか)考えていきたいと思います。


・実験(1)新たな販売方法

 今回のeden*では、18禁ではなく全年齢版として販売し、18禁要素に関しては別売のアペンドディスクで販売するという方式がとられました。

 ・PC美少女ゲームの新しい販売方式 ~18禁要素を別売にすることによる利点と欠点

 この新たな販売方法、ネットを見ているとアペンドディスクも同時購入した人が多数でしたが、中にはアペンドディスクは買わないという人も見受けられました。18禁要素の有無をユーザーが選択できるという良い販売方法だったと思います。(新規ユーザー層を取り込む手段としても)
 私はアペンドディスクを買わず、全年齢版のみプレイしましたが、18禁要素がなくとも十分に楽しむことができました。
 あとは、このeden*の販売結果がどのようなものであったのか、そして追従するメーカーが現れるかどうかに期待していきたいところ。


・実験(2)新たな演出技術

 演出的にはefでほとんど完成していたminoriのインタラクティブノベル。本作はそれに新たな演出技術を取り入れていました。これまでのノベルゲームでは「一枚絵パート」と「立ち絵パート」の2つの表現方法をそれぞれ交互に使用していました。ですがそうすることによって両者の画面構成の切り替えによるずれが生じます。今回、それをなくそうという試みがなされました。

 ・プレイヤー=傍観者の図式を加速させるeden*の演出

 これにより、立ち絵と一枚絵の切り替え無しにスムーズに物語を読み進めることができました。立ち絵を立ち絵と感じさせない演出技術は上手かったと思います。
 Wind→はるのあしおとの流れで見られた演出の変化(実験作っぷり)には劣りますが、それでもminoriの飽くなき表現への追求には好感が持てました。


・実験(3)選択肢の排除

 これまでのminori作品には物語中にわずかながらに選択肢によるストーリーの分岐がありました。しかし、このeden*ではそうした選択肢を一切無くしています。こうすることにより、完全にゲーム要素がなくなりノベルとなりました。実験(2)の新規演出と合わせて、(3)ではプレイヤーの介入余地がなくなり、今までの作品よりも一層「映画」のような映像的な作品に近づいたのではないかと思います。


◆次回作は…

 こうして見ると、3つの新しいことにチャレンジしています。特に(1)・(2)は未だどのメーカーもやっていないことですね。本作は作品としてもおもしろかったですが、minoriの新しい取り組みにも注目すべき点が多くありました。こうした実験の結果を踏まえて作られるであろうminoriの次のナンバリングタイトルが楽しみです。


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[2009.10.12(Mon) 03:50] eden*Trackback(0) | Comments(0)
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