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narcissu 3rd -Die Dritte Welt- レビュー ~ジャンル:narcissuアンソロジー~ 

2010年02月23日 ()




タイトル画面

タイトル    narcissu 3rd -Die Dritte Welt-
サークル   ステージ☆なな
発売日    2009年4月24日
シナリオ   片岡とも , 早狩武志 , 酸橙ひびき , ごぉ
原画      緒方剛志
音楽      Barbarian on the Groove , 諸田英司 , Ebi , sentive , souten , 他多数
プレイ時期  2009年12月
プレイ時間  約10時間
評点       80







◆ ジャンル:narcissuアンソロジー

 シリーズ共通項のテーマ“死生観”をもとに4人のシナリオライターが執筆した短編集。
 ノベルゲームでこのようなアンソロジー的な試みはあまりなく、作品ではなくテーマで構成された作品はこれが初めてではないでしょうか。(これに近いのは短編集の形式を取ったフォセット(FD)があるくらい)
 このようなアンソロジー的短編集の特徴としては様々な作家の様々な物語が読めるというのが第一で、本作でもライターによって違う物語・主張を楽しむことができました。“死”の捉え方は千差万別、どの短編もそれぞれ違うアプローチで書き手の“死に対する考え”を表わしていたように思えます。当初危惧していた4人ライター故の世界観の食い違いやまとまりのなさといったものも杞憂に終わり、良かったです。本作をやってみてこうした試みも十分にありだとわかったので、またこうした短編集をどこかリリースして欲しいですね。それと後述の感想のようにどうしても作家ごとに比較してしまいたくなるのはアンソロジー故の宿命でしょうか。


◆ 演出系の話

 narcissuシリーズは作品の見せ方に関しても実験的だったり、凝っていたりして今作でもどうなるのか注目していました。
 キャラクターのグラフィックを極力排除した第1作・2作に対し、今作ではキャラクターのビジュアルを大きく出してきたのですが、この辺は微妙に感じた部分も多かったです。最後だけ一枚絵を用意する無印版の演出の方がnarcissuシリーズに関しては好み。角張った絵が私のnarcissuシリーズのイメージとは合わないというのもありますが…。できればもう少し柔らかいタッチの絵の方が良いかと。


◆ 総評

 言わばnarcissuアンソロジー。4人のライターによる4つの死の物語。死への解釈は人それぞれで、4つの物語の受け取り方もまた人によって違うものになるでしょう。良質の短編集でした。
 お気に入りかつオススメは早狩武志の『メサイア』



 参考:narcissu -SIDE 2nd- レビュー ~片岡とものゲーム作りのうまさ~


 
 以下それぞれの短編の感想です。(ネタバレ注意)



◆ 死神の花嫁(ごぉ)

 悪くない、悪くはなくてむしろ良いんだけど、イマイチ印象に残らなかったごぉの作品。前半は良かったけど、後半弱くなっていったのが・・・。
 ごぉと言えばひまわり(ぶらんくのーと)ですが、あの作品のように壮大な背景を元に語っていく方が好きかも。


◆ -Ci- シーラスの高さへ(酸橙ひびき)

 終始ぎこちなさが見えた酸糖ひびきの短編。新人ということを考えるとこんなものなのかもしれませんが、もっと頑張って欲しかったですね。話の構想としては悪くなかったので、序盤の2人の出会いをもっとテンポのいい会話にして終盤の駆け足っぷりを抑えてじっくり書いていけば、もっと良くなったのではないかと思います。
 悪いように言っていますが、個人的にはひとつこの作品をやって良かったと思うところもありました。致命的なネタバレになるので伏せますが、その一瞬に出会えただけでもこの作品を読めて良かったと思います。


◆ メサイア(早狩武志)

 うまいです。さすが早狩。4つの短編の中では一番好きです。
 男の友情というのもなかなかいいですね。PCノベルゲームでは男女の恋愛物語に傾倒しがちで、友情単体を描いたものはあまりないので新鮮な感じに読めました。林道ツーリングをやってるところとかたまらなくおもしろかったです。
 しかし、テーマ性が強いというかあんなことされると嫌でも残るというか、強烈な構成の話でした。最終章からプロローグにつながった時はすごかった。まるで2ndをやり終わった時のような、最後の一文がすごく印象に残る話でした。そういう意味では2ndに一番近かったのかもしれません。

 -人はいつ死ぬかわからない-

 その通りなんだけど、実際それを実感できていなかった私には強烈すぎるメッセージでした。
 忘れられない話になると思います。


◆ 小さなイリス (片岡とも)

 他3人はシリーズお馴染みの病院を舞台にしていたのに、制作者本人だけあえて病院から舞台をはずすというのはなかなか。
 片岡ともらしい短編。銀色一章を彷彿させる話だと思っていたら、ライナーノーツで本人もそう言っていました。

 -残すものには笑ってあげて-

 narcissuシリーズで伝えたい根本は同じなんだなぁと。それを実感させる短編でした。


 -番外-


 ・姫子エピローグ

 一度、同人小説の方で読んでいて、二度目になるのですが、BGMがあると違いますね。narcissuの雰囲気がかなり出ます。そして二度目なのにまたしても感動。2ndは最高です。


 ・1993

 なんか妙に生々しい、ノンフィクションの回顧録のようでした。この話がnarcissuの原点なのでしょうか?
 どうして差分として追加であげたのかとかいろいろ思うことはありますが、きっとこれは伏線で4thが解決してくれるだろうと期待しておきます。

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[2010.02.23(Tue) 12:03] narcissuTrackback(0) | Comments(2)
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COMMENT

by 柚氷
-残すものには笑ってあげて-
ナルキ1の文庫版にも、そんな言葉があった気がしましたね…自分の中で一番印象に強い言葉かもしれません。

今後、2ndも文庫化すると淡く期待しています(PCでやってはいますが…)

絵(+演出)については激しく同意ww

by udk
4thもPSPで制作が決定したそうですし、2ndの文庫化も可能性としてはあるかもしれませんね。でも、ナルキに関しては小説よりもゲームの方が好きですね。やっぱりともさんは小説よりゲームの方が似合う。

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COMMENT

-残すものには笑ってあげて-
ナルキ1の文庫版にも、そんな言葉があった気がしましたね…自分の中で一番印象に強い言葉かもしれません。

今後、2ndも文庫化すると淡く期待しています(PCでやってはいますが…)

絵(+演出)については激しく同意ww
[ 2010.02.25(Thu) 00:57] URL | 柚氷 #iX7yvbak | EDIT |

4thもPSPで制作が決定したそうですし、2ndの文庫化も可能性としてはあるかもしれませんね。でも、ナルキに関しては小説よりもゲームの方が好きですね。やっぱりともさんは小説よりゲームの方が似合う。
[ 2010.02.25(Thu) 01:51] URL | udk #QsgttT26 | EDIT |

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