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装甲悪鬼村正 邪念編 レビュー ~ゲームというメディアを活かした二次創作~ 

2010年11月08日 ()

装甲悪鬼村正 邪念編 タイトル    装甲悪鬼村正 邪念編
 メーカー   NitroPlus
 発売日    2010年8月13日
 シナリオ   鋼屋ジン , 秋田禎信 , 東出祐一郎
 原画       なまにくATK
 音楽      ZIZZ , 5pb
 プレイ時期  2010年10月
 プレイ時間  約8時間
 評点      80







これはファンディスクではない
ファンディスクを欲する者には無用である


 ファンディスクというよりは、装甲悪鬼村正の公式アンソロジーもしくは公式二次創作でしょうか。装甲悪鬼村正の設定を用いて、3人のシナリオライター(鋼屋ジン、秋田禎信、東出祐一郎)と漫画家(安永航一郎)とアニメ制作スタジオ(Production:I.G)がそれぞれの村正を描いた作品集。ファンのためというよりは、それぞれが描きたい物語を描いた作品集といった印象を受けました。
 どれも見所あるものばかりでしたが、中でも群を抜いていたのは鋼屋ジンの『RE:BLADE ARTS』。ゲームというメディアを活かした二次創作で、選択肢とそれによって発生する平行世界の関係をうまく取り入れていました。

 以降、その『RE:BLADE ARTS』の構造上のうまさを解説していきます。

 ネタバレ注意




 原作の『悪鬼編(魔王編)』と邪念編の『RE:BLADE ARTS』の関係を示したのが下のフローチャートです。


邪念編フローチャート5


 原作では主人公の湊斗景明が妹の光を殺す/殺さないの二択に迫られる場面で選択肢が提示され、プレイヤーがどちらかを選べれるようになっていました。しかし、光を殺す方の選択肢を選んだ場合、即バッドエンド行きとなり、実質的には光を殺さなかった未来(悪鬼編ED、魔王編ED)のみが本編では提示されていました。
 そこで、鋼屋ジンが描いたのが、光を殺した後の未来。『RE:BLADE ARTS(前編)』で描かれていたのは、光を殺し、英雄となることを選んだ景明でした。原作で選ばれなかった選択を描くという二次創作らしい物語です。

 ここまでだとただの二次創作らしい良い物語で終わりになるのですが、全シナリオクリア後に提示される『RE:BLADE ARTS 返歌編(後編)』がゲームならではの物語を形作ります。
 『返歌編』は原作の『悪鬼編』で景明が武帝となった世界が舞台です。その世界に平行世界を交わらせるという設定を用いることで、『RE:BLADE ARTS(前編)』で英雄となった景明を送り込みます。そこで村正vs村正という夢の対決や超カッコイイ武帝「景明様」が見られるわけですが、それはさておき……。こうすることで別の選択をした主人公2人を対比することができるんですね。あの場面で光を殺した景明と殺さなかった景明、異なる選択をした自分を見るという非常におもしろいシチュエーションを作成することが出来ます。そしてどちらの選択が景明にとって良かったのか。また対比を読者に見せることで、読者の方に考えさせることもできます。

 このように本編で描かれなかったIFのルートを描き、そのIFのルートの主人公を本編の主人公と邂逅させること、それはゲームならではの構造をうまく使った構成でした。選択肢によって発生する平行世界を作成しやすい
 二次創作という多少の無茶が許される場であるということもこのような作品ができた一因でしょう。
 そうして、自分の中の村正を描いた鋼屋ジンの手腕はなかなか。鋼屋ジンによる本編の解釈(2人の景明の末路)は興味深かったです。



 ゲームの二次創作をゲームでやるというのは素材のコスト的に厳しいですが、こういうのを見るとゲームならではおもしろい二次創作がまだまだできるのではないかとそう思わせる村正邪念編でした。

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[2010.11.08(Mon) 00:13] 装甲悪鬼村正Trackback(0) | Comments(0)
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