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叛逆の物語 感想 ~救済と犠牲の物語あるいは願望の成就と代償の物語、虚淵式ハッピーエンドの物語~ 

2013年10月27日 ()

 ネタバレ注意


 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』についての感想です。
 まだ観てない人はネタバレがあるのでご注意を。



劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (1)(まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 (1)
(まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

(2013/11/12)
原作:Magica Quartet、漫画:ハノカゲ 他

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■ 叛逆の物語 感想
  ~救済と犠牲の物語あるいは願望の成就と代償の物語、虚淵式ハッピーエンドの物語~



 sonyのダウンロードストアで先行配信されてた『カラフル(Claris)』を聴いていたら、オープニングのサビの部分が目に浮かんでふいに涙が零れてきた。
 叛逆の物語はオープニングのあの部分が何よりも目に焼き付いている。ポップなメロディに魔法少女達が笑顔で登場するオープニングの中で異彩を放つサビのカット、4人の魔法少女が楽しそうに踊っている後ろでほむらがひとり打ちのめされている光景、あの光景が叛逆の物語を如実に現わしている。はじめに流れたあのオープニングで想像してしまった叛逆の物語の結末、見終わった後にそれが現実のものとなって、『カラフル』から、いや『叛逆の物語』からそのイメージがはなれなくなってしまった。

 叛逆の物語はほむらによる叛逆であり、彼女の物語だった。この叛逆の物語で4人の魔法少女は完全に救済された。ほむらが願いに願ったまどかもアルティメットまどかの役割から解き放たれた。しかしまどかの救済という願望を達成したほむらはその代償を背負い犠牲となってしまった。何度ループしても、どんな犠牲を払ってでも叶えたかった願望、それが達成した彼女にとってそれは幸福な結末に他ならない。それが視聴者が臨むハッピーエンドなのか、それは叛逆の物語では関係ない。叛逆の物語はほむらによる叛逆であり、彼女が追い求めたハッピーエンドなのだから。いや、彼女だけが求めた結末という言い方は間違いだろう。正しくは彼女達が求めた結末だ。ほむらの意思を後押したのは魔女世界でのまどかに他ならない。あの時のまどかとの会話がほむらにそう決断させたのだ。彼女は皆が幸福に過ごせる夢の世界ではなく、代償があろうと彼女達は現実のまどかを救う世界を選択したのだ。

 劇場で見終わった後、周りの観客からバッドエンド……という声がちらほら聞こえてきた。ほむら救済のための次回作があるのではないか、とも。確かにそう見る方が自然な流れだろう。ぼやかしているところは多いし、ほむらの救済は未だかつて行われていないのだから。では、ほむらの救済、それは物語にとってなされても良いものなのか? いや、それはなされてはならないだろう。ループというやり直しに加えて、悪魔による自身の望む世界に改変した代償、言い換えればほむらの罪は何らかの形で背負わなければならないのではなないだろうか。それが叛逆の物語の中で虚淵玄がほむらに対して譲歩できなかった点であり、叛逆の物語はその中で用意した最大限のハッピーエンドなのではないだろうか。まどかとほむらふたりともが犠牲になった『永遠の物語』からまどかは救済されるが、ほむらは代償を背負う、虚淵はきっとそう考えて叛逆の物語を作ったのだろう。

 そんなことを考えながら、私はこれから何度目かになる叛逆の物語をまた観に行く。救済と犠牲の物語あるいは願望の成就と代償の物語、虚淵式ハッピーエンドの物語を。







■まどかマギカ 考察用参考資料


□劇場版前編『始まりの物語』、後編『永遠の物語』

 ▼ふたりの魔法少女の立ち位置
    ほむほむ:自身を犠牲になろうともループしてまどかを救済しようとするも叶わず
    まどか :自己を犠牲として円環の理(アルティメットまどか)となり、
         ほむほむ含め全ての魔法少女の救済を達成

 ▼結 果 
    救済対象:全魔法少女(まどか除く)
    犠牲:まどか
    ほむほむの願望:叶わず

 ▼参考:まどかマギカ構造
    ほむほむ:自身を犠牲にしてまどかを救済しようとする
    まどか :自身を犠牲にしてほむらを救済しようとする
    ・どちらかの願いが実現すると、どちらかの願いは叶わない。
    ・どちらの願いも叶えるためには打開策が必要。


□新編『叛逆の物語』

 ▼ふたりの魔法少女の立ち位置
    ほむほむ:自身を犠牲にして悪魔となり、円環の理からまどかの人格を分離、救済を達成
    まどか :アルティメットまどかの役割としてほむほむの魔女化を救済しようとするも叶わず

 ▼結 果
    救済対象:全魔法少女+まどか
    犠牲:ほむほむ
    ほむほむの願望:成就

 ▼参考:代替救済案
    ほむほむの魔女世界(理想世界)は、ほむほむ・まどかともに選択せず、否定。




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[2013.10.27(Sun) 07:03] アニメ感想Trackback(0) | Comments(4)
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by 555
私のほうはよくない作品だからではなく、
よかったからこそバッドエンドだと思いました。
ちなみに最速上映終了後に酒鬼薔薇聖斗の物語と言っていました。
虚淵玄も世代的には同じで、あのときの元少年の背景要因と同じものが
今回の物語で昇華したのだと考えてもよいのではないかと思います。
ちなみにインキュベーターのヘゲモニーによる秩序が覆されて彼らを汚猥同然にしたエピローグは小気味よさを覚えました。

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私のほうはよくない作品だからではなく、
よかったからこそバッドエンドだと思いました。
ちなみに最速上映終了後に酒鬼薔薇聖斗の物語と言っていました。
虚淵玄も世代的には同じで、あのときの元少年の背景要因と同じものが
今回の物語で昇華したのだと考えてもよいのではないかと思います。
ちなみにインキュベーターのヘゲモニーによる秩序が覆されて彼らを汚猥同然にしたエピローグは小気味よさを覚えました。
[ 2013.10.28(Mon) 23:22] URL | 555 #- | EDIT |

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[ 2014.07.16(Wed) 14:23] URL | # | EDIT |

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[ 2014.07.26(Sat) 00:29] URL | # | EDIT |

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